P-MAXキャンペーンは2021年に登場してから、アップデートが繰り返されています。Google広告の中でも最強でもいえるキャンペーンタイプになりますので、最新の情報を基にしっかりとした運用が求められます。
今回の記事では、P-MAXの設定でも効果を高めるために最重要とも考えられるターゲティング(シグナル)について解説します。
Google広告の様々な広告枠に配信できるP-MAX(ピーマックス)に注目
Google広告のP-MAX(ピーマックス)キャンペーンは非常に注目されているキャンペーンタイプで、検索やディスプレイなどの広告枠にまとめて配信できる機能があります。従来であればキャンペーンタイプを分けて複数のキャンペーンを運用しなければなりませんでしたので、運用の手間が大幅に削減されています。(ただし現時点では検索広告との併用を推奨)
P-MAX(ピーマックス)キャンペーンの詳細については下記の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
オーディエンスターゲティングではなく「シグナル」
Google広告のP-MAXキャンペーンではオーディエンスターゲティングではなく、「シグナル」という言葉が使われます。設定したターゲットに対してのみ配信されるわけではなく、あくまでシグナル(信号や合図)のような意味で活用されます。
P-MAXキャンペーンで設定したシグナルはコンバージョン獲得のための参考として扱われ、獲得が見込める場合にはシグナルに関わらず広告が配信される可能性があります。
P-MAXキャンペーン単位でのターゲティング設定
キャンペーン単位の設定項目の場合は「シグナル」ではなく、しっかりとターゲティング(絞り込み・限定)がされます。P-MAXではキャンペーン単位で設定できる主なターゲティング項目が2つあります。
地域
P-MAXではキャンペーン単位で配信地域のターゲティングが可能です。日本での地域ターゲティングは県単位、市区町村単位で設定できるほか、特定の地点からの半径指定も可能です。商圏が限られている場合には、地域ターゲティングの設定をしっかりと行うようにしてください。
言語
P-MAXでは言語でのターゲティングも可能です。日本人に広告を配信したい場合には日本語に設定しておくのが良いかと思いますが、日本にいる外国人に配信したい場合には地域と言語の両方を設定してみてください。
ちなみに言語の判定はユーザー設定や閲覧しているウェブサイトの言語など、様々な要素が関わってきます。
ターゲティング以外
他キャンペーンタイプと同様に、ターゲティング以外の予算やスケジュールなどについてもキャンペーン単位で可能です。
P-MAXアセットグループ単位でのターゲティング一覧
Google広告のP-MAXではキャンペーン作成後にアセットグループを作成します。通常のGoogleリスティング広告でいえば、広告グループに該当するもので、キャンペーンとは設定できる項目が異なります。
ターゲット設定の異なるアセットグループを作成することで、それぞれの効果検証を行うことができます。広告効果の高いアセットグループを作ることで、P-MAXキャンペーンの改善につなげることができます。
リマーケティング(データセグメント)
リマーケティング(データセグメント)はGoogle広告の中でもコンバージョンの獲得が見込めるターゲティング方法のひとつです。ウェブサイトへのタグの設定やリマーケティングリストの蓄積が必要になりますが、高い広告効果が期待できるため、P-MAXキャンペーンにおいても設定しておくべきと言えるでしょう。
アフィニティセグメント
アフィニティセグメントはユーザーの興味関心に基づいたターゲティングのひとつで、特にユーザーの日常的な習慣やライフスタイルなどのカテゴリーに分類され、それらを選択してシグナルに利用されます。例:スポーツファン、オートバイファンなど
購買意向
購買意向はアフィニティセグメントと同様にユーザーの興味関心に基づいたターゲティングですが、より購買に対して強い関心があるユーザーに分類されます。例:不動産、旅行など
ライフイベント
ライフイベントは人生の大きなイベント(結婚や住宅購入など)に関連するタイミングのユーザーにターゲティングする機能です。
ユーザー属性
性別、年齢、子供の有無、世帯年収の設定ができます。
詳しいユーザー属性
詳しいユーザー属性は住宅所有の状況や就業状況などを設定できます。
カスタムセグメント
カスタムセグメントはアフィニティセグメントなどとは異なり、自由にカスタマイズしてユーザーのターゲットリストを作成できる機能です。主に「検索キーワード」「サイト閲覧履歴」「インストールアプリ(Android)」を自由に指定して、シグナルに活用することができます。
検索テーマ
2024年9月現時点ではベータ版の機能となっている検索テーマは、ユーザーが検索しているテーマを設定することで、P-MAXキャンペーンのパフォーマンスに好影響を与えられます。
まとめ:P-MAXキャンペーンはターゲティング次第で改善につながる
P-MAXキャンペーンではターゲティングではなくシグナルと呼ばれていますが、しっかりと設定をすることで広告効果の改善につながります。なかなか効果が見られないようであれば、ターゲティングを変更してみると良いでしょう。特におすすめのシグナルは「リマーケティング」と「カスタムセグメント」になります。是非お試しください。
ワンエイティではP-MAXキャンペーンを含むGoogle広告の運用代行を行っております。自分で設定するのは難しい、誰かに運用をお願いしたいという場合には是非お問い合わせください。