広告においてターゲットを絞り込むことは広告の効率を高めるために必要です。Google広告では様々なターゲティング機能がありますが、今回の記事では「詳しいユーザー属性」について紹介します。一般的な「ユーザー属性」とは異なるため、これらの違いについても理解をしておきましょう。
詳しいユーザー属性とは?
「詳しいユーザー属性」とは、Google広告で利用できるセグメントの種類の一つで、一般的なユーザー属性(年齢や性別など)よりも細かくターゲットを絞り込むことができます。
住宅所有状況や学歴などの詳しいユーザー属性をオーディエンス タイプとして利用できます。
「詳しいユーザー属性」はオーディエンスターゲティング機能の一部ですが、ユーザーの置かれている立場(交際状況、住宅の所有状況、就業状況など)をターゲットにする機能と理解すると分かりやすいかと思います。
その他のオーディエンスターゲティングはユーザーの興味関心をターゲットにしますので、異なる分類になるということが分かるのではないでしょうか。
Google広告における一般的な「ユーザー属性」
少し分かりにくいのですが、Google広告には「詳しいユーザー属性」と「ユーザー属性」の2種類があり、それぞれ設定できる項目が異なります。
「ユーザー属性」では年齢、性別、子供の有無、世帯年収を設定することが可能です。※ただしGoogleリスティング広告では子供の有無のみ設定はできません。
「詳しいユーザー属性」と「ユーザー属性」の違い
設定項目に違いがあるのはもちろんですが、それ以外にもレポートの仕様が異なっています。
「詳しいユーザー属性」ではセグメントの設定しなければ、ターゲットごとのレポート数値は出力できませんが、「ユーザー属性」はセグメントをしていなくても項目別のレポートを確認することが可能です。
例えば年齢別のレポートを見たい場合、「ユーザー属性」で確認することが可能です。しかし「詳しいユーザー属性」の配偶者の有無(独身、交際中、既婚)はオーディエンスセグメントで設定していなければ確認することはできません。
「詳しいユーザー属性」のレポートを見たい場合には広告配信前に設定をしておく必要があります。
詳しいユーザー属性の一覧
詳しいユーザー属性において設定できる項目を一覧にしています。ターゲットにしたい属性があれば、チェックをして設定を進めるようにしてください。
子供の有無
子供あり
- 子供あり(0~1 歳の乳児)
- 子供あり(1~3 歳の幼児)
- 子供あり(4~5 歳の幼稚園児)
- 子供あり(6~12 歳の小学生)
- 子供あり(13~17 歳)
配偶者の有無
- 独身
- 交際中
- 既婚
教育
最終学歴
- 高校卒
- 学士号
- 大学院卒
現役の大学生
住宅所有の状況
- 住宅所有
- 賃貸
就業状況
※Googleディスプレイ広告では設定できません。
業種
- サービス業
- テクノロジー業界
- ヘルスケア業界
- 不動産業界
- 建設業
- 教育機関
- 製造業
- 金融業界
社員数
- 小規模雇用者(従業員数: 1~249 人)
- 大規模雇用者(従業員数: 250~10,000 人)
- 超大規模雇用者(従業員数: 10,000 人以上)
詳しいユーザー属性の設定方法
詳しいユーザー属性はオーディエンスの項目から設定を行います。キャンペーン単位、もしくは広告グループ単位での設定となります。
ターゲティングとモニタリングがありますが、ユーザーを絞り込みたい場合はターゲティングにチェック、絞り込まずに数値の確認のみを行いたい場合はモニタリングにチェックをします。
まとめ
「詳しいユーザー属性」のターゲティングを活用することで、より細かいユーザーの状況に応じた広告配信が可能となります。性別や年齢、地域などと組み合わせることで、より精度の高い広告配信ができるようになるでしょう。
その他のGDNで可能なターゲティングについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。