膨大な数のウェブサイトやアプリ、動画コンテンツに広告を配信できるGoogleディスプレイ広告(GDN)で結果を出すには、ターゲティングの設定がとても大切です。
この記事ではGDNのターゲティングの種類とターティングを組み合わせた時のandとorの仕組みについて解説します。
Googleディスプレイ広告については下記の記事をご覧ください。
「人」に配信するか「サイト」に配信するか~2種類に分けられるGDNターゲティング~
GDNターゲティングは2種類に分けられます。
「人」に配信するオーディエンスターゲティングと「サイト」に配信するコンテンツターゲティングです。
オーディエンス(ユーザー)の属性情報や行動履歴情報などをもとに関連性の高い「人」に広告を配信
◎コンテンツターゲティング
キーワードやトピック、プレースメント(配信面)を指定することで関連性の高い「サイト」に広告を配信
8種類のオーディエンスターゲティング
まずは、「人」に配信するオーディエンスターゲティングからご紹介します。
属性ターゲティング
特定の年齢、性別、子供の有無、世帯収入といった属性を選択でき、該当する可能性が高いユーザーに広告を表示できます。
年齢
「18~24 歳」、「25~34 歳」、「35~44 歳」、「45~54 歳」、「55~64 歳」、「65 歳以上」、「不明」
性別
「女性」、「男性」、「不明」
世帯収入
「上位 10%」、「11~20%」、「21~30%」、「31~40%」、「41~50%」、「下位 50%」、「不明」
子供の有無
「子供あり」、「子供なし」、「不明」
・Googleの属性情報はGoogleのアカウントへのログイン情報、Youtubeまたはディスプレイネットワークの閲覧情報、その他さまざまなシグナルに基づいて各属性カテゴリに関連づけられています。
・特定のユーザー層に広告を配信しない除外設定も可能です。
地域ターゲティング
特定の地域を指定して広告を配信できます。
地域は地域名または範囲(中心地点から半径〇km)で設定ができます。
地域ターゲティングの設定は下記のいずれかを指定できます。
・ユーザーがいる可能性が高い、またはユーザーが定期的に訪れている地域
・ユーザーが関心を示している地域
アフィニティセグメント
ライフスタイル、趣味、習慣など特定のトピックに高い関心を示すユーザーに広告を表示できます。
ライフイベント
大学卒業や引っ越し、結婚など、ライフイベントを迎えているユーザーにアプローチできます。
ライフイベントはスポットで起きるイベントのため、アフィニティセグメントと比べるとユーザー数は少なくなります。
購買意向の強いセグメント
購入見込みが高いユーザーに広告を表示できます。
カスタムセグメント
ターゲットにしたい具体的なキーワード、URL、アプリ名を入力することで、最適なオーディエンスに広告を表示できます。
詳しいユーザー属性
既婚や独身、最終学歴、住宅所有状況、就業状況といった共通の特徴を持つユーザー層に配信できるセグメントです。
データセグメント
リマーケティング・カスタマーマッチといったデータに基づいたユーザーにリーチできます。
3種類のコンテンツターゲティング
次に、「サイト」に配信するコンテンツターゲティングをご紹介します。
キーワードによるコンテンツターゲット
ターゲットに設定したキーワードに一致するコンテンツに広告が表示されます。キーワードは5個~50個程度を重複がないように設定します。
トピックターゲット
特定のトピックに関連するウェブページ、アプリ、動画に広告が表示されます。
プレースメントターゲティング
YouTube や Google ディスプレイ ネットワークで広告を配信する場所を指定できます。
・ターゲットとする特定のウェブサイトに対応するアプリがある場合、そこにも広告を表示できます。
複数の条件を使ったANDとOR設定
11種類あるターゲティングをご紹介しましたが、ターゲティングは組み合わせでAND設定されるものとOR設定されるものがあります。適用の仕組みを理解して、広告を表示させたいターゲットに最適にアプローチしましょう。
OR:選択した条件のいずれか一つの条件を満たすオーディエンスに広告配信します。
例えば、東京都で外車を販売している会社が広告を配信するときに「25歳~60歳」「東京都」「世帯年収上位50%」「自動車ファン」「サイト訪問者」をターゲットにしたい場合は「自動車ファン」「サイト訪問者」はOR設定になり下記ターゲットに広告配信されます。
「25歳~60歳」AND「東京都」AND「世帯年収上位50%」AND「自動車ファン」
「25歳~60歳」AND「東京都」AND「世帯年収上位50%」AND「サイト訪問者」
もし、デフォルトで設定されるAND・OR以外の条件でターゲティング設定したい場合には「組み合わせセグメント」を使用します。
使用例:「25歳~60歳」AND「東京都」AND「世帯年収上位50%」AND「自動車ファン」AND「サイト訪問者」
組み合わせセグメントの作成方法
ページメニューのオーディエンス>オーディエンスセグメント>閲覧
選択した統合オーディエンスセグメント>新しい統合セグメントでAND設定したいターゲットを選択します。
除外したいセグメントがあれば「セグメント除外する(NOT)」を選択します。
セグメント名を記載して作成を押して完了です。
セグメントを絞りすぎていないかを確認しましょう。
まとめ
GDNには多くのターゲティングの種類があり、どう組み合わせていくかで効果が大きく変わってきます。ターゲティングの中ではとくにリマーケティング(リターゲティング)は高い効果が期待できますので、リマーケティング単体でももちろん、違うターゲティングとの組み合わせでも利用してみてください。
本サイト「デジタライズラボ」を運営している株式会社ワンエイティでは、広告の運用代行事業を行っています。どう組み合わせてターゲティングしていいかわからない、ターゲティングを考える時間がないなど、課題をお持ちの方はぜひご相談ください。