広告運用において、入札戦略の設定は非常に重要です。それぞれの広告の目標を達成するために、適切な入札戦略を設定して運用する必要があります。
Google広告には自動入札やスマート自動入札という種類の入札戦略があります。「自動入札をどのように設定すれば良いか分からない」、「スマート自動入札と自動入札の違いが分からない」などの疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
今回はGoogle広告の自動入札の概要や注意点、スマート自動入札との違い、各入札戦略の特徴や設定方法までご紹介します。
Google広告の自動入札とは？
Google広告の自動入札とは、特定の目標を達成するために、媒体側で広告の入札単価を自動で設定する入札戦略です。Googleの場合は、クリック・インプレッション・コンバージョンなどの目標に基づいて自動入札を設定できます。
スマート自動入札の特徴は？自動入札との違い
Google広告にはスマート自動入札という入札戦略があります。スマート自動入札はGoogle AI を使って、主にコンバージョンの目標に応じて入札を最適化する入札戦略です。スマート自動入札が自動入札と違う点として、以下があげられます。
コンバージョンの目標に応じて入札を最適化する
スマート自動入札の入札戦略は、コンバージョンの目標に応じて入札を最適化するのが大きな特徴です。主な入札戦略にコンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化などがあります。
「オークションごとの自動入札機能」が使用されている
オークションごとの自動入札機能は、Google AI を使ってコンバージョン数重視またはコンバージョン値重視の最適化を実施する機能です。クエリごとに入札単価が調整されます。
自動入札・スマート自動入札の入札戦略
自動入札とスマート自動入札の入札戦略について具体的に見ていきましょう。
自動入札
まずは自動入札から紹介します。自動入札には「クリック数の最大化」と「目標インプレッションシェア」の2つがあります。
クリック数の最大化
予算内で最大限のクリック数を獲得できるよう、入札単価がGoogle広告システムにより自動的に調整されます。広告のクリック数を増やしたい時に設定すると効果的です。
目標インプレッションシェア
検索結果ページの最上部、上部、または任意の場所に広告が表示されるように、自動的に入札単価が調整されます。ブランドキーワードなど、広告の表示を重視したい場合に設定すると効果的です。
スマート自動入札
スマート自動入札には「目標コンバージョン単価」「目標広告費用対効果」「コンバージョン数の最大化」「コンバージョン値の最大化」の4つがあります。
目標コンバージョン単価（CPA）
設定した目標コンバージョン単価を目指しながらコンバージョンを増やすよう自動的に調整されます。目標コンバージョン単価が決まっている時に有効な入札戦略です。
目標広告費用対効果（ROAS）
設定した目標広告費用対効果を目指しながら、コンバージョン値を引き上げるよう自動で調整されます。目標広告費用対効果が決まっている時に有効な入札戦略です。
コンバージョン数の最大化
指定された予算内で、コンバージョン数を増やせるように自動で調整されます。目標コンバージョン単価や目標広告費用対効果が決まっておらず、コンバージョン数を増やしたい場合に有効な入札戦略です。
コンバージョン値の最大化
指定された予算内で、コンバージョン値を最大化できるように自動で調整されます。サイト内で売り上げが発生するビジネスなどで、コンバージョン値（売り上げ）を最大化したい場合に有効な入札戦略です。
拡張クリック単価（eCPC）
設定した上限クリック単価に基づいて、コンバージョン重視で入札時のクリック単価が自動で調整されます。入札戦略で個別クリック単価を指定した後、オプションで拡張クリック単価をオンにすると設定できます。クリック単価を抑えてコンバージョンを獲得したい時に有効な入札戦略です。
自動入札を設定する時の注意点
自動入札やスマート自動入札を活用することで、すべて上手くいくのであれば苦労しません・・・。自動入札を設定する上での注意点についても確認しておきましょう。
一定のコンバージョンを獲得していることが推奨される（スマート自動入札のみ）
スマート自動入札は一定のコンバージョンを獲得していないと安定的に運用できないため、掲載結果を正確に評価するには、1か月以上の長い期間で30回以上のコンバージョン（目標広告費用対効果の場合は50回以上）を獲得していることが推奨されています。
一定の学習期間が必要
自動入札で安定したパフォーマンスを発揮できるようになるには、学習期間が必要です。この学習期間中は運用が安定せず、設定した目標を達成できない場合があります。
キャンペーンの入札ステータスを確認し、「入札戦略学習中」と表示されている場合はまだ学習期間中です。
自動入札・スマート自動入札の設定方法
１．Google広告の管理画面にログインし、アカウントを選択します。
２．キャンペーンまたは広告グループを選択します。
３．左側の「設定」を選択します。
４．任意の自動入札戦略を設定し、保存します。
まとめ
自動入札を活用すると、運用の手間を削減しながら、より効果の高い広告運用を実現することができます。自動入札の特徴を理解した上で広告の目的に応じた入札戦略を設定して運用し、自社のビジネスに活かしてみましょう。
弊社ではデジタルマーケティングコンサルティングを行っており、お客様のビジネス目標に合わせたプロモーション戦略の提案から、広告の運用まで対応可能です。広告運用やプロモーションに関してお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
