推定クリック率はGoogle広告の運用において、非常に重要な指標のひとつです。広告の成果に困っている場合には、是非一度確認してみてください。
今回の記事では推定クリック率のステータスの確認方法から改善方法まで解説しています。品質スコアを左右する重要な指標ですので、基本的な内容はしっかりと抑えておくようにしましょう。
推定クリック率とは?クリック率との違いも要チェック
推定クリック率とは、品質スコアの基準となる項目のひとつで、ユーザーに検索されて広告が表示された後にクリックされる可能性を示すものです。推定クリック率は過去の掲載結果をもとに判定されていますので、クリック率を高く保つことが品質スコアを改善するための方法であると言えます。
推定クリック率はキーワードが完全一致で広告表示された場合を前提としているため、マッチタイプの変更によって改善することはないと考えられます。また、広告アセット(広告表示オプション)によってクリック率は向上しますが、こちらも推定クリック率のステータスに影響することはないでしょう。(とはいえ、広告ランクには影響するため、しっかり設定を行うことが重要です。)
クリック率との違い
クリック率は実際に広告が表示されてクリックされた割合を示すものです。推定クリック率は実際のクリック率とは異なるため、実際のクリック率が高かったとしても、推定クリック率のステータスは低い場合もあります。
推定クリック率のステータスをチェック!
Google広告では推定クリック率のステータスを管理画面からチェックすることができます。ステータスには「平均より上」「平均的」「平均より下」の3段階がありますので、特に「平均より下」となっている場合には、改善施策を講じることをオススメします。
ちなみに「-(ハイフン)」の場合もありますが、データ不足により判定されないことを指します。時間をおいてステータスが表示されるまで待つか、他のキーワードの改善を進めましょう。
まずは検索キーワードのタブをクリック
品質スコア関連の指標はキーワード毎に表示されます。そのため、推定クリック率のステータスをチェックするには、Google広告の管理画面にログインしたあと、検索キーワードのタブをクリックしてキーワード別の数値を表示させます。
表示項目から「推定クリック率」にチェック
次に表示項目をクリックして変更します。品質スコアの項目に「推定クリック率」がありますので、チェックします。せっかくなので、その他の「ランディングページの利便性」や「広告の関連性」もチェックして確認してみましょう。
チェックをしたら「適用ボタン」をクリックします。その後、キーワード毎のステータスを確認できるようになっています。
推定クリック率を改善するためには
推定クリック率を改善するためには、広告文を変更するようにしましょう。魅力的な広告文で競合との差別化ができていれば、クリック率は改善されます。推定クリック率は過去の掲載結果から判定されるため、高いクリック率を維持することができれば推定クリック率の改善にもつながるでしょう。
では魅力的な広告文とはどのようなものでしょうか。自動車の買取サービスを例にして考えていきます。単に「車の買取はコチラ」というような見出しでは、競合との差別化は難しく、クリック率の向上は見込めません。
魅力的なテキストを作成する
「今すぐ無料査定!あなたの車、最高額で買取ります!」というように、即時性と儲けなどのメリットを強調するタイトルにすると良いでしょう。
具体的な数値を含める
「売却実績100,000件」「顧客満足度98.7%」など具体的な数値があるとユーザーから信頼されやすく、競合との差別化にもなります。
ターゲットに合わせたコピーを作成する
「中古車を売りたいけど、どう始めたらいいか分からない?」というコピーを使い、初心者向けのサービスをアピールすることでクリック率が高まる可能性があります。
視覚的に目を引く【記号】を使用する
検索広告では「」や【】などの記号が使用できます。注目を集めたい広告テキスト箇所には記号を使用してみると良いかと思います。
ABテストを実施する
ABテストは複数パターンの広告文を並行して配信することで、どちらの広告が優れているかテストすることを指します。「今すぐ査定」と「無料査定」の2つのコピーをテストして、どちらが高いクリック率を得られるか確認してみましょう。
信頼性を示す証拠を提供する
「全国のお客様から高評価をいただいています!」という実績や顧客の声を紹介することで、信頼感を高められます。
キャンペーンを実施
「今だけ!限定キャンペーン実施中」や「査定依頼の方全員にギフトカードプレゼント中」など、期間限定の特典を強調すると他社にはない差別化のポイントとなります。
パーソナライズされたメッセージを送信する
「あなたの地域で高評価の買取サービス」といった地域特化型メッセージを用意し、地域に合わせたアプローチをする。
ユーザーの関心を引くコンテンツを提供する
「買取査定のコツ」や「買取価格がアップする方法」など、ユーザーにとって有益な情報を提供することで、興味を持ってもらいやすくなります。
具体的なアクションを広告文に含める
「今すぐ査定を受ける」や「無料見積もりをゲット」など、サイトで取る具体的なアクションを広告文に含め、ユーザーの目的を明確にしてあげましょう。
「推定クリック率」以外の品質スコア改善方法
品質スコアの改善には「推定クリック率」の他に「広告の関連性」と「ランディングページの利便性」という項目があります。詳しくはそれぞれ別の記事で解説していますので、ご確認ください。
広告の関連性とは
広告の関連性とは、検索クエリ(検索語句)と広告文の関連性を指します。広告の関連性を高めるためには検索クエリを広告文に含めることが有効ですが、これはクリック率も高まるため、推定クリック率の改善にも有効であると考えられます。
ランディングページの利便性とは
ランディングページの利便性とは、広告をクリックしたリンク先の利便性(ユーザーのニーズを満たすものになっているかどうか)を指します。ランディングページを充実させることで改善することができます。
まとめ:推定クリック率を見直して広告を改善しよう
推定クリック率は、過去の掲載結果から判定される広告の品質に関する指標で、ステータスを改善することで、より効率的に広告が配信できるようになります。推定クリック率のステータスが改善するように広告運用に取り組むことが、より高い成果につながるため、積極的に取り組んでいくようにしましょう。
デジタライズラボを運営しているワンエイティでは、広告運用の代行を承っております。品質スコアの改善にお悩みの方は是非お問い合わせください。
\品質スコアの改善ならワンエイティ/