カルーセル広告を見かけると、ついついスワイプしてチェックしてしまうことはないでしょうか。次のカードが気になってしまう広告デザインは参考にしたいところです。
今回の記事では様々な広告プラットフォームでリリースされている広告フォーマット「カルーセル広告」について紹介します。単純な静止画だけの広告よりも、リッチなクリエイティブでユーザーを惹きつけることができれば広告効果は高めることができるでしょう。「カルーセル広告」について理解を深め、チャレンジしてみてください。
カルーセル広告とは?複数のクリエイティブで訴求できる強力な広告フォーマット
カルーセル広告とは、横に並べられた複数の画像や動画などのクリエイティブをスワイプすることで切り替えることができる広告フォーマットのことです。1つの広告内で複数のクリエイティブを見せることができるため、ユーザーの興味を引くことができます。クリエイティブ毎にリンク先を設定できる広告プラットフォームも多く、ユーザーが気になる情報にスムーズにアクセスできるという特徴もあります。
広告以外でもウェブサイトでもカルーセルは利用されています。例えば、本ブログ「デジタライズラボ」のトップページでは記事リストをカルーセルで表示していますので、確認してみてください。
カルーセル広告3つの特徴とメリット!使い方次第では広告の効果が格段にアップ
カルーセル広告のメリットは様々ありますが、知っておいて欲しい特に重要な3つを紹介します。
複数のクリエイティブを見せることができる
1つのクリエイティブ内で訴求できる内容は限られています。カルーセル広告であれば複数のクリエイティブを見せることで、商品やサービスの特徴をしっかりと伝えることも可能です。あるいは広告したい商材が複数あるのであれば、カルーセル広告で訴求していくのも良いと思います。
ユーザーの注意を引くことができる
スマートフォンなどのデバイスでスワイプすることで次のクリエイティブが見られるようになるというのは、インタラクティブな要素がある分、他の広告フォーマットと比較して、ユーザーの注意を引きやすいと考えられます。クリック率やコンバージョン率が高まれば、効率的に広告が配信されるようになるため、効果の改善に寄与するでしょう。
クリエイティブ別にリンク先を設定できる
ユーザーがカルーセル広告をタップしたときに、スムーズに知りたい情報にアクセスできれば、コンバージョン率の改善に役立ちます。カルーセル広告では知りたい情報にすぐに辿り着くことができるのも大きなメリットになります。
カルーセル広告が利用できる媒体と入稿規定を紹介
カルーセル広告が利用できる媒体はGoogle広告、Yahoo!広告、Meta広告、X広告、LINE広告などが挙げられます。それぞれの特徴と入稿規定を確認してみましょう。
Google広告
Google広告では様々なキャンペーンタイプがありますが、カルーセル広告の設定ができるのはデマンドジェネレーションキャンペーンになります。現状ではGoogleディスプレイ広告(GDN)ではカルーセル広告の設定ができません。
Google広告のデマンドジェネレーションキャンペーンにおけるカルーセル広告は、画像と見出しの組み合わせになります。この組み合わせは「カード」と呼ばれます。
カードは2枚~10枚まで設定することができます。1つのカードには3サイズの画像が入稿可能で、横長(1.91:1)・スクエア(1:1)・縦長(4:5)となります。()内はアスペクト比です。アスペクト比はすべてのカードで同じである必要があります。
広告見出しは半角 40 文字(全角20文字)以内となっています。ただし広告の配信面によってはサポートされていません。
カード以外に広告全体の見出し(半角40文字)と説明文(半角90文字)・リンク先・ビジネス名の設定ができます。
Yahoo!広告
Yahoo!ディスプレイ広告のカルーセル広告でも画像とテキストの組み合わせである「カード」を2枚~10枚まで設定できます。ただし設定できる広告サイズはアスペクト比1:1のみとなっています。
カードのテキストは見出し20文字、説明文40文字です。
Meta広告(Facebook、Instagram)
FacebookやInstagramに広告を配信できるMeta広告ですが、配信面によって仕様が異なるため、正確に把握したい場合には、以下のページより確認しておく必要があります。
カード数は2~10枚で、画像のアスペクト比は1:1、4:5、9:16の3サイズになります。カードごとに見出しやリンク先を設定することができます。
Google広告やYahoo!広告とは異なる点として、Meta広告では静止画の他に動画のカルーセル広告の設定も可能です。
X広告(旧ツイッター広告)
X広告では画像とテキストの組み合わせ(カード)を2~6セットまで設定が可能です。画像カルーセルと動画カルーセルの設定が可能です。
・画像カルーセル(アスペクト比 1.91:1または1:1)
・動画カルーセル(アスペクト比 16:9または1:1)
カードの他にポスト本文の設定も可能です。
LINE広告
LINE広告のカルーセル広告では画像は1080×1080pxのみ、2枚~10枚まで設定ができます。見出し20文字、説明文40文字で各カードごとに設定ができます。
LINE広告のカルーセル広告では配信面が限られています。LINE広告でしっかりリーチを拡大したい場合には、静止画や動画など他の広告フォーマットも併せて入稿しておくと良いでしょう。
どうやって活用する?カルーセル広告の活用事例
- 1つの商品を売り込む
- 商品の使い方を見せる
- モバイルアプリのツアーを見せる
- 資料や紹介記事をシェアする
- ストーリーマーケティングに利用する
- 顧客のストーリーを紹介する
- ミニ商品カタログとして利用する
まとめ:カルーセル広告を活用して広告成果を高めましょう
カルーセル広告の方が優れているということではないため、静止画や動画などの広告フォーマットも設定しながら、どちらの方が効果が高いか検証するようにしてください。
また広告プラットフォームによっては自動最適化機能があり、効果の高いカードが自動的に1枚目に表示される場合もあります。意図した通りの表示になるかどうかも事前に確認するようにしましょう。
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