マイクロコンバージョンをご存じですか?
マイクロコンバージョンはMCVと表記されることもあり、ウェブサイトやデジタルプラットフォームで目標としているコンバージョンよりも前に行うアクションポイント、つまり「中間地点に設定する」コンバージョンのことです。
購入や資料請求といった主なビジネス目標とは異なり、その前段階、例えば購入前の「カートに入れる」や、資料請求前の「フォームへの情報入力」などです。マイクロコンバージョンはエンゲージメントの向上やユーザーの動向を理解するための指標となるのでぜひ活用してみてください。
この記事では、マイクロコンバージョンの設定方法とメリットデメリットをご紹介します。
マイクロコンバージョンとは何か?
繰り返しになりますが、マイクロコンバージョンとはコンバージョンよりも前に起こすアクションに対して設定するコンバージョンです。
マイクロコンバージョンの重要性
次になぜマイクロコンバージョンを設置するのかについてご説明します。
マイクロコンバージョンを設定することでコンバージョンに至るまでのユーザー行動を数字で確認することができるようになります。
例えば「商品をカートに追加」をマイクロコンバージョンに設定した場合、マイクロコンバージョンの数が少ない=魅力的な商品が不足している可能性・追加ボタンが見つけにくい可能性などが考えられ、実際の数字を見ながら問題点を改善していくことができます。
また、広告運用において自動入札を利用する場合には一定のコンバージョン数が必要となりますので、コンバージョン数が少ない商材の場合にはマイクロコンバージョンでデータを補い機械学習を促進することができます。
マイクロコンバージョンのメリット
マイクロコンバージョンを設定することによってどんなメリットがあるか見てみましょう。
メリット1:ユーザー行動の理解
マイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーの行動を数字で確かめることができます。どのような流れでコンバージョンに至っているか、または至っていないかを理解することで問題点を発見することができ、Webサイトの改善やより良い広告戦略を考えることができます。
メリット2:効果的な改善施策の特定
ユーザーの行動を理解し改善施策を行った後、それが本当に次のパフォーマンスにつながっているかを測定することができます。
メリット3:広告運用の機械学習を促進
マイクロコンバージョンを設定することでより多くのコンバージョンデータを媒体にフィードバックすることができ、機械学習を促進します。コンバージョンデータを収集し、活用することでパフォーマンスの向上が見込めます。
マイクロコンバージョンのデメリット
マイクロコンバージョンは多くのメリットがありますが、デメリットもないわけではありません。デメリットを踏まえたうえでマイクロコンバージョンを設定するようにしましょう。
デメリット1:計測するデータの増加による分析の複雑化
ビジネスの目標としているコンバージョンとマイクロコンバージョンの両方を確認していかなければいけないため、より複雑な分析が必要になります。
デメリット2:機械学習に悪影響がある可能性
マイクロコンバージョンの設定により機械学習が進みますが、最終のコンバージョンではなくマイクロコンバージョン獲得に偏ってきてしまう可能性があります。広告の効果や設定をこまめに確認することが大切です。
マイクロコンバージョンの設定方法
マイクロコンバージョンは、Yahoo!広告やFacebook広告、Twitter広告などでも設定は可能ですが、ここではGoogle Adsを例にして設定手順を説明します。
コンバージョンを追加します
管理画面右上「ツールと設定」→「コンバージョン」→「+新しいコンバージョンアクション」を選択します。
コンバージョンの種類を選択(ここでは「ウェブサイト」を選択)
コンバージョンアクションの設定
カテゴリ、コンバージョン名、値、カウント方法などを計測したいマイクロコンバージョンに合わせて設定します。
完了ボタンを押して設定を保存します。
生成されたタグをウェブサイトのマイクロコンバージョン設定したいぺージに貼り付けます
まとめ
この記事では、マイクロコンバージョンのメリット・デメリットや設定方法をご紹介しました。
マイクロコンバージョンの導入はウェブサイトやウェブ広告の成功において重要なヒントを与えてくれますが、設定や分析には手間がかかり広告運用初心者には少し難しいかもしれません。
マイクロコンバージョンを使ってみたいけど、時間がないな、面倒だなと感じたらぜひ一度弊社にご相談ください。