インプレッションシェア(Impression share、インプシェア)とは?インプレッションシェアの特徴や改善方法をご紹介

インプレッションシェアとは?特徴や改善方法をご紹介Google検索広告

運用広告の指標のひとつである「インプレッションシェア(Impression Share)」。
インプレッションシェアは、広告が見られている割合を知るための重要な指標です。

・どのような指標なのか分からない
・インプレッションシェアの確認方法を知りたい
・インプレッションシェアの重要性、改善方法を知りたい

この記事では上記のような疑問を持っている方に向けて、インプレッションシェアの特徴や改善方法をまとめました。

インプレッションシェアとは

インプレッションシェアとは

インプレッションシェアとは広告が表示される機会に対して、実際に表示された回数の割合を示す指標です。インプシェアと省略されて呼ばれることもあります。

インプレッションシェアの計算式は以下です。

インプレッションシェアの計算式
インプレッションシェア =  可能な表示回数 / 実際の表示回数 × 100

インプレッションシェア損失率とは

インプレッションシェア損失率とは、「広告の表示機会がどれだけ損失したか」を示す割合のことです。設定した広告キーワードや予算・入札単価での、運用効率を知るのに役立ちます。

予算によるインプレッションシェア損失率

予算によるインプレッションシェア損失率

本来表示されるはずだった広告のうち、一日の上限予算が足りないことで配信制限されたものの割合です。特に競合が多く、入札単価が高いキーワードを入稿した場合に増大しやすいです。予算に余裕がない状態で広告を運用していると、すぐに1日の上限予算に達する可能性が高くなります。

ランクによるインプレッションシェア損失率

ランクによるインプレッションシェア損失率

本来表示されるはずだった広告のうち、広告ランクが低いことで配信制限されたものの割合です。この割合が高いと、自社より広告の品質が高い競合の広告が優先的に掲載されてしまいます。改善するには入札単価や広告文などを総合的に見直す必要があります。

広告ランクとは
広告ランクは、ページ上でどの広告をどの位置に表示するかを決める数値です。入札単価、広告とLP(ランディングページ)の品質など、複数の要素で決まります。
参考:広告ランクについて – Google広告

インプレッションシェア損失率の確認方法

Google・Yahoo!広告どちらも、管理画面のキャンペーンごとの表示項目から以下の手順で確認できます。
インプレッションシェア損失率の確認方法
1.キャンペーン一覧画面に移動
2.表示項目の変更画面へ移動
3.表示項目の「インプレッションシェア」「検索広告のインプレッションシェア損失率(予算)」「ディスプレイ広告のインプレッションシェア損失率(予算)」をチェック
4.管理画面から損失率を確認

インプレッションシェアの重要性

インプレッションシェアは、広告のターゲットとなるユーザーに対して、実際にどれだけ広告が配信できたかを知る重要な指標です。インプレッションシェアが低いと、広告配信の機会損失が生じていることになります。

インプレッションシェアの損失率が高い場合は、そもそもターゲットや検索キーワードが適切か見直すことも必要です。ターゲットが広すぎる場合、そもそも配信すべきでないユーザーに対して広告を配信しようとしている可能性もあります。

上記のターゲットの見直し含め、インプレッションシェアの損失を改善するための改善案をご紹介します。

インプレッションシェア損失率の改善案

予算による損失率の改善案

インプレッションシェア損失率(予算)は、広告を配信できる枠に対して、予算が足りずに配信できていない割合です。設定している予算が低いと予算不足となり、インプレッションの機会損失が発生します。

改善案.予算を引き上げる

広告の予算を増やすと日予算の上限に余裕ができるので、予算によるインプレッションシェアの損失を減らすことができます。日予算を引き上げると、予算不足により広告が表示されなくなる可能性が減るため、インプレッションシェア(予算)は改善されやすくなります。

改善案.入札単価や自動入札の目標値を下げる

入札単価や自動入札の目標値を下げることでインプレッションシェア損失率(予算)が改善することもあります。これらを下げることで、予算の消化を抑えることができるためです。

ただ入札単価を下げると広告ランクも下がり、インプレッションシェア損失率(ランク)が増える可能性があるのでご注意ください。

改善案.キーワードやオーディエンス設定を見直す

意図しないターゲットへ広告を配信して予算を使ってしまうのを防ぐため、キーワードやオーディエンスを精査することも大切です。自社の運用広告に対して、より関連性の高いキーワードやオーディエンスを設定するようにしましょう。

他にもキーワードのマッチタイプを部分一致ではなく、完全一致やフレーズ一致に変更するのも有効です。また検索クエリも定期的に見直し、意図しないキーワードがあれば除外してみましょう。

広告ランクによる損失率の改善案

インプレッションシェア損失率(ランク)は、広告を配信できる枠に対して、広告ランクの低さが原因で配信できていない割合です。改善するには広告ランクを上げる必要があります。

改善案.入札単価や自動入札の目標値を上げる

入札単価を上げることで広告ランクの改善に繋がることがあるため、広告ランクによる損失率を改善できる可能性があります。

ただし、予算が低いとインプレッション損失率が高くなるので、同時に予算を増やす必要があります。また同時にCPC(クリック単価)・CPA(顧客獲得単価)の高騰に注意してください。

改善案.広告文、LP、広告表示オプションを改善する

キーワードや広告文・LPがユーザーの検索意図に合っているか確認しましょう。例えば登録した検索キーワードを、広告文やLPに盛り込むのも有効です。

また広告表示オプションを設定していない場合は、設定することで損失率が改善する可能性もあります。

インプレッションシェアの改善自体が目的ではない

インプレッションシェアは、あくまで広告の運用効果を確認する指標の一つです。目的に応じて100%を目指すのは悪いことではありませんが、それだけを目的にしてしまうと、本来の目的(売上や利益の向上など)に沿った運用ができなくなります。

例えば、インプレッションシェアを予算を上げて改善させようとすると、CPAが高騰してしまうことがあります。運用の目的を明確にした上で、全体のバランスを見てインプレッションシェアを調整しましょう。

まとめ

インプレッションシェアを改善すると広告の表示機会が増えるので、より多くのターゲットのユーザーへ広告を配信することができます。

また弊社でも、さまざまな運用指標を活用しながら広告の運用代行を行っております。広告のプランニングやレポーティング、クリエイティブの制作やランディングページの改善まで、お客様のご要望に沿った内容をご提案いたします。

広告運用に関してお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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