リターゲティング広告は運用によって大きく成果が変わってきます!
今回の記事ではリターゲティング広告の改善施策を具体的に紹介していきます。現在の運用が間違っていないか、より成果を高める方法はないかなど、気になっている方は是非ご覧いただければと思います。
オーディエンスリストのウェブページ訪問日数を見直す
リターゲティングのオーディエンスリストでは、ユーザーが過去何日以内にウェブページを訪問したかを設定することができます。Google広告ではデフォルトで30日となっていますが、1日~540日まで設定することができます。
設定する日数が短いほど、最近になって訪問したユーザーのリストの作成ができます。ユーザーの興味関心は常に一定でなく、変化していきます。1週間前は気になって購入を迷っていた商品も、1か月後には全く検討していないことも多々あります。
つまりオーディエンスリストのウェブページ訪問日数は短いほど、ユーザーの興味関心度は高い傾向にあると言えます。ただし訪問ユーザーの少ないサイトでは、訪問日数が短くしてしまうと配信ボリュームも大幅に少なくなってしまいますので注意しましょう。
オーディエンスリストのリターゲティング対象ページを見直す
オーディエンスリストの設定では、リターゲティング対象となるページを指定することができます。デフォルトの設定では全てのページ(リターゲティングタグが設置されているページ)となっていますが、URL単位でオーディエンスリストを切り分けることが可能です。
大規模なサイトになるほど、ページによってユーザーの興味は大きく異なります。あるいはカートやフォームに遷移するなどサイトの深度によっても変わるでしょう。なるべく広告をしたい商品に興味のあるユーザーで、かつ高い関心を示しているオーディエンスリストを作成する必要があります。
新規ユーザーの質を改善する
リターゲティング広告の効果が悪い場合は、そもそも興味関心を持っているユーザーにリーチできていない可能性が高いです。検索ユーザーやSNS経由で流入するユーザーは、本当に商品やサービスに興味を持って訪問してくれているのかどうか分析するようにしましょう。
例えばディスプレイ広告を無作為に配信して見込みの少ないユーザーを大量に集客したりしていないでしょうか?あるいはSNSでむやみにユーザーを煽って集客したりしていないでしょうか?
リターゲティング広告で成果を出すには、しっかりと質の高い新規ユーザーを獲得する必要があります。そのためにはリスティング広告やSEO対策による自然検索流入を増やして、興味関心度の高いユーザーの集客を心掛けましょう。
最適化のオン・オフを切り替える
Google広告のリマーケティング広告では最適化の機能がデフォルトで付いています。Yahoo!ディスプレイ広告ではスマートターゲティングという機能で、こちらもデフォルトがオンになっています。
これらの機能はオーディエンスリストのユーザーに配信するだけではなく、コンバージョンが期待できる場合にはリストに含まれないユーザーにも積極的に配信します。つまりリターゲティングだけではなく、新規ユーザーにも配信されるようになります。
媒体社はこれらの設定をオンにすることを推奨していますが、広告アカウントによってはオフの方が効果的なケースもあります。例えば、広告予算が少ない場合やオーディエンスリストのみに配信するだけでも十分なユーザー数がある場合です。
入札戦略を見直す
入札戦略には手動入札と自動入札があります。手動入札では細かい調整が可能ですが、自動入札では媒体側に任せる形でほとんど調整することはできません。
自動入札機能が上手く活用できればいいのですが、必ずしも期待した通りの結果にはなりません。。。その場合は手動での入札に切り替えて、ターゲットに合わせて細かく調整する必要があります。
また自動入札の中でも、コンバージョン最大化にするか、目標コンバージョン単価の設定をするかによって効果は異なります。こちらも広告アカウントによって結果が変わってしまうので、それぞれ試してみながら最適な手法を見つけるようにしてください。
マイクロコンバージョンの計測をする
自動入札の場合にはコンバージョンが多く獲得できているほど、効果を発揮することができます。コンバージョンの少ない広告アカウントではマイクロコンバージョン(MCV)を活用することで、上手く運用できる可能性があります。
マイクロコンバージョンはカートやフォームまでの遷移(本来のコンバージョンの手前)を指します。広告を最適化するポイントをマイクロコンバージョンにすることで、精度の高い広告配信が実現できることになります。
動的リターゲティング広告を実施する
再規模なサイトの場合は通常のリターゲティングより、動的リターゲティング広告(ダイナミック広告)の方が効果的です。不動産サイトやECサイトなどで活用されています。
動的リターゲティング広告では、ユーザーが訪問したページや興味関心に応じて配信クリエイティブを出し分けることができます。A商品ページを見たユーザーにはAのクリエイティブを、B商品ページを見たユーザーにはBのクリエイティブを配信します。リンク先もクリエイティブに応じて変わるため、スムーズにコンバージョンにつなげることができます。
カスタマイズされたリターゲティングタグや商品フィードを準備する必要がありますので、手間がかかることはありますが、通常のリターゲティング広告で効果が出ていない場合には積極的に取り入れると良いでしょう。
クリエイティブ・バナーを見直す
ディスプレイ広告でカギになるのはターゲットとクリエイティブです。リマーケティングのターゲットはサイト訪問者になりますが、そのユーザーに対してどのようなクリエイティブを配信するのかが重要になります。
Google広告やYahoo!広告ではレスポンシブディスプレイ広告が主流となっています。テキストとバナーを組み合わせて広告枠に応じて最適化されるので非常に有効ですが、より高い広告効果を求めるためには複数のクリエイティブパターンをテストしていかなければなりません。
ランディングページやコンテンツを見直す
コンバージョンが獲得できないのは、ランディングページに原因がある可能性もあります。広告のリンク先にあるコンテンツを見直して、ターゲットがコンバージョンしやすくなるように見直しを行いましょう。
コンバージョン率を改善するために、既に訪問したことがあるユーザーであれば、商品の紹介をするより、キャンペーン情報などが効果的かもしれません。あるいは広告のリンク先を直接フォームにしてみるのも試してみるのも良いでしょう。
まとめ
過去のサイト訪問者をターゲティングするリターゲティング広告ですが、広告アカウントや設定によって大きく広告効果が変わってきますので、しっかりと分析と検証を繰り返して改善していかなければなりません。
リターゲティング広告に関するお問い合わせは下記フォームよりお願いします。