広告運用において、複数のキャンペーンを効率的に管理しながら最大の成果を引き出すことは簡単ではありません。自動入札は手動入札と比べて作業時間や手間を大幅に削減できますが、全体の目標を達成するための調整には依然として時間と労力が求められる場面が多いのが現状です。
そこで役立つのが「ポートフォリオ入札戦略」です。この戦略を導入することで、手間をかけずにパフォーマンスを最適化し、複数のキャンペーンで共通の目標をスムーズに達成できるようになります。
今回はGoogle広告の「ポートフォリオ入札戦略」の使い方やメリット、設定の仕方を分かりやすく説明します。
ポートフォリオ入札戦略とは?
ポートフォリオ入札戦略とは、複数のキャンペーン、広告グループ、およびキーワードに対して一元的に自動戦略を設定することができる機能で、目標コンバージョン単価、目標広告費用対効果、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化、クリック数の最大化、目標インプレッション シェアといった目標を選択できます。
これにより、キャンペーン全体の目標達成に最適な入札単価が設定されます。
ポートフォリオ入札戦略のメリット
1.入札戦略管理の効率化
複数のキャンペーンにわたって自動入札の最適化がされるため、各キャンペーンでの調整の必要がなくなり時間とリソースを削減できます。
キャンペーン1の目標がCPA10,000円、キャンペーン2の目標がCPA20,000円、全体の目標CPAが15,000円のケースで考えてみます。
それぞれのキャンペーンで自動入札を設定し最適化が働いた場合、キャンペーン2で目標CPA20,000円を達成してもキャンペーン1のCPA10,000円が達成できない場合、全体の目標CPA15,000円が達成できません。
ポートフォリオ入札戦略を使用することで、全体に目標達成のための最適化が働きます。
2.予算配分の最適化
選択したキャンペーン全体で目標達成の最適化がされるため、無駄な予算を抑えた広告配信が可能となります。
3.データの効率的な活用
ポートフォリオ入札戦略は複数のキャンペーンを一元的に管理するため、広告運用のデータを多角的に分析します。結果として機械学習の最適化を効率的にすすめることができます。
自動入札戦略一覧
それぞれのビジネス目標に合わせた自動入札戦略を使用します。
ポートフォリオ入札戦略を使用できるキャンペーンタイプ
ポートフォリオ入札戦略はすべてのキャンペーンで使用できるわけではありません。
下記を参考に設定してみてください。
ポートフォリオ入札戦略の設定方法
実際の設定方法をご紹介します。
ツール>予算と入札単価>入札戦略 青い+ボタンを押して入札戦略を選択
分かりやすい名前をつけ、オーナーを選択、入札戦略を使用したいキャンペーンを選択します。
その他、入札戦略によってそれぞれ設定して保存。
一緒に使おう共有予算機能!
共有予算機能を使用すると、アカウント内の複数のキャンペーンに対して1日の平均予算を柔軟に配分できます。これにより、予算が不足しているキャンペーンには自動的に余剰の予算が割り当てられ、キャンペーン全体のパフォーマンスが最適化され、費用対効果の最大化が図られます。
まとめ
複数のキャンペーンで同じ目標を達成したい場合、ポートフォリオ入札戦略を使うと管理が簡単になり、成果も期待できます。少ない手間でパフォーマンスを改善したい方は、ぜひ導入を検討してみてください。
使ってみたいけど「使ったことがないから不安」など、お悩みの方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください。貴社に合った広告をご提案させていただきます。
MCCを選択する場合には、MCCに紐づいているアカウントすべてで利用可能になるため、誤った入札戦略を使用しないように気を付けましょう。